実際に日教組がそう言っているかは自信がありませんが、ああいう団体の憲法問題に対する考え方に疑問を持ちます。
.平和憲法を守らなければならない
.戦争放棄
.軍備反対
.核兵器廃絶
等を希望しているようです。
戦争放棄を掲げた憲法を持っている国があるだろうか。ないように思えます。なぜないかというと、それでは自国を守れないからです。
軍備を排除する憲法を持っている国があるだろうか。ないように思えます。それでは自国を守れないからです。
核兵器廃絶を核保有国に訴えても今の状況では実現不可能でしょう。ミリタリーバランスで世界の平和が成り立っているからです。
今あげた3つのことは、自国が何も悪いことをしなければ他国に侵略されることはないというような無防備な平和論のように思えます。
平和を望むなら楽観的平和希望者であったら望む平和は得られないような気がします。平和を壊す勢力に対しては戦争も辞さないという気迫を見せる必要があると思います。
戦争放棄という言葉は、戦争放棄というより平和放棄という意味合いに感じられます。
戦争に発展しないよう極力、外交で問題解決を図ることが必要と思いますが、外交の条件として軍備は大きな意味を持ちます。
自国の軍備だけでなく、同盟国の軍備も関係します。自国の軍備を持たない国と同盟国になる国がいるだろうか。
アメリカは軍備を持たなかった敗戦国の日本と日米安保条約を結びましたが、それには魂胆がありました。日本を名目は独立国にしましたが、本当は隷属状態を続けたかったのです。
軍事力を持たない国と同盟を結んでも軍事力的には何の意味もないです。経済的には軍事力増強のため資金を出させるということで意味が生まれそうです。
日本の政治に大きな影響を与える労働組合が、戦争放棄、軍備反対、核兵器廃絶を掲げるのは無責任に思えます。
核兵器の人間に対する危険性は大きいので廃絶するべきという理屈は理解できますが、今それぞれの国が持っている核兵器を廃絶することは不可能に思えます。核兵器廃絶を訴えている人は、それが今可能と思って運動しているのだろうか。それが可能になるのは、すべての人間が進化して戦争しなくなった時でないだろうか。
全ての人間から嫉妬、偏見、所有欲、金欲、など人間を人間らしくしている要素がなくならないと無理なような気がします。