気が狂う人 モロッコの南の町から

今ラバトの友人のところにお世話になっています。

この友人は路上で果物を売る仕事をしています。知らない人が見たら貧しい人と思いますが、果物の卸ろしの仕事もしていて、それなりに大きな金も動かしており貧しくはないのです。

家は狭いアパートに長年住んでいて、ここを見ても貧しい人と思ってしまいます。

子供は5人いて2人が娘で上の娘は結婚して家を出ています。末の娘は最近無事大学の法学部を卒業しました。職業は弁護士か裁判所に勤めることになるのでしょう。

息子が3人いて2人が父と仕事をしています。下の息子は最近大学を卒業した娘と双子でまだ学校に行っています。

長男は昔は普通でしたが、結婚して子供が出来た頃からおかしくなり、今はほとんど廃人です。私の奥さんが言うにはドラッグが原因と言っています。

父と一緒に住んでいますが、彼の奥さんとも娘とも、他の家族ともほとんど口を利きません。昔はがっちりした体格でしたが今は痩せおとろいています。

元気な時の姿をよく知っているので気の毒でたまりません。明るくて陽気な青年でした。

彼の奥さんはまだ若く娘さんにか見えません。夫婦中のことは判りませんが、義理の父母との関係は良好で明るく生活しています。

こんなことを書くと、よほど暗い家庭のように思うかもしれませんが、そうではありません。みな明るく暮らしています。

明日、幼い娘さんを連れ7人くらいでラバトの動物園に行く予定です。ここに家族には大変お世話になっており、その費用は私が出します。いい思い出を作りたいです。